bw(Bitwarden CLI):Bitwardenのクラウド型パスワード管理

bw

BitwardenのCLIツール「bw」の概要と基本的な考え方

bwとは何か

bw は、オープンソースのパスワード管理サービス :contentReference[oaicite:1]{index=1} が提供する公式CLI(コマンドライン)クライアントです。 Web UI・デスクトップアプリ・モバイルアプリと同じVault(保管庫)を、 ターミナル上から安全に操作できます。

クラウドベースのパスワード管理でありながら、CLIを正式にサポートしている点が大きな特徴で、 サーバー運用・自動化・スクリプト連携にも対応可能な設計となっています。

bwの設計思想

  • 公式CLI: Bitwardenの全機能を安全にCLIから操作
  • クラウド連携前提: VaultはBitwardenサーバーと同期
  • ゼロ知識設計: サーバー側は中身を解読できない
  • 自動化対応: CI/CDやスクリプト利用を想定

bwで管理できる情報

  • Webサービスのログイン情報
  • サーバー・インフラ用アカウント
  • APIキー・アクセストークン
  • セキュアノート(任意情報)
  • 組織共有用の認証情報

bwの主な特徴

  • クラウド同期: すべての端末で即時共有
  • 組織・コレクション: チーム単位での権限管理
  • 公式サポート: 非公式CLIではない安心感
  • JSON出力: jqなどと組み合わせた自動処理が容易

pass / gopass / KeePass系との違い

  • pass / gopass: ローカル+git前提、Unix哲学
  • KeePass系: ローカルDB管理、GUI/CLI併用
  • bw: クラウドVault連携、公式エコシステム

bwは「ファイル管理型」ではなく、「サービス連携型」のCLIです。

bwが向いている利用シーン

  • 複数端末・複数OSで同じVaultを使いたい場合
  • チームや組織でパスワードを共有する場合
  • クラウド管理でもCLI操作を重視したい場合
  • 自動化スクリプトから秘密情報を取得したい場合

bwが向いていないケース

  • 完全オフラインで運用したい場合
  • gitで秘密情報を直接管理したい場合
  • クラウドサービスの利用を避けたい環境

bwの位置づけ

  • 個人・最小CLI管理: pass
  • チーム共有・git前提: gopass
  • GUI/CLI併用(ローカルDB): keepassxc-cli
  • クラウドVault+CLI: bw
  • 設定ファイル暗号化: sops
  • 集中秘密管理: Vault

基本的な使い方(概念)

  • ログイン: Bitwardenアカウントで認証 $ bw login
  • Vault解除: セッションをアンロック $ bw unlock
  • 一覧取得: アイテム一覧を取得 $ bw list items
  • パスワード取得: 特定アイテムの情報を取得 $ bw get password item-id
  • ログアウト: セッション終了 $ bw logout

bwと自動化の関係

bwはJSON出力を前提としており、jq などと組み合わせることで CI/CDやデプロイ処理に動的に秘密情報を注入できます。

ただし、セッション管理や環境変数の扱いには十分な注意が必要で、 実行環境のセキュリティ設計が重要になります。

まとめ

bw は、Bitwardenのクラウド型VaultをCLIから安全に操作できる公式ツールです。 ローカル完結型ではありませんが、その代わりに同期性・共有性・運用のしやすさを高いレベルで実現しています。

「クラウドは使いたい、でもCLIは捨てたくない」 そんな現代的な運用スタイルにおいて、bwは非常に有力な選択肢と言えるでしょう。