/etc/aliases:メールエイリアス(sendmail/postfix)

目次
/etc/aliasesについての概要と詳細
/etc/aliasesとは
/etc/aliases は、LinuxやUNIX系メールサーバ(SendmailやPostfixなど)で使用される、メールエイリアス(別名)の設定ファイルです。特定のメールアドレスへの送信メールを、他のユーザーや複数のアドレスに転送したり、システムの重要なメールを管理者へ届けたりする用途で利用されます。
ファイルの記述例と構成
1行ごとに「エイリアス名: 実際の宛先(カンマ区切りで複数指定可)」の形式で記載します。
例:
# /etc/aliases の例
root: admin
postmaster: root
info: user1,user2
alert: root,sysadmin@example.com
support: support-team@example.com- 左辺: メールエイリアス名(仮想アドレスや役割名)
- 右辺: 実際のメールアカウント名や外部メールアドレス、複数の場合はカンマ区切り
主な用途と役割
- rootやpostmasterなどシステム宛の重要メールを管理者へ転送
- 役割ごと(support, info, sales等)のアドレスに届いたメールを担当者全員に転送
- 古いアドレスやニックネームから現行アカウントへの自動リダイレクト
- 特定アドレスから自動スクリプト(フィルタ処理等)を呼び出す("|コマンド"指定)
変更反映の方法
/etc/aliasesを編集したら、必ず「エイリアスデータベース」の再構築が必要です- 再構築には以下のコマンドを使用します
$ sudo newaliases
注意点
- 書式エラーやループ設定に注意(同じアドレスへの無限転送など)
- システムに不要なメールがたまらないよう適切に転送先を管理
- 一部のメールサーバではファイルの場所や設定方法が異なる場合があります
まとめ
/etc/aliases は、メールの宛先制御・転送を柔軟かつ効率的に管理するための重要なシステムファイルです。適切に設定することで、管理者やチームへの連絡、役割分担、システム運用の安定化に大きく貢献します。編集後は必ず newaliases で反映しましょう。






