/etc/issue:ログインプロンプトで表示されるテキスト

/etc/issue

/etc/issueについての概要と詳細

/etc/issueとは

/etc/issue は、LinuxやUNIXシステムでコンソールやTTYログイン時に最初に表示されるメッセージを記載するファイルです。ログインプロンプトの前にシステム情報や警告、運用ルールなどをユーザーに知らせるために利用されます。

主な用途と役割

  • システム名やバージョン情報、サーバー用途などの案内
  • 利用規約や警告メッセージの明示
  • メンテナンスやセキュリティに関する情報通知

表示タイミング

  • 物理コンソールや仮想端末(TTY)、シリアルコンソールなどでのログイン時
  • SSHやリモートログインでは通常表示されない(設定によっては表示可能)

編集と反映方法

  • テキストエディタで直接編集(sudo vi /etc/issue など)
  • 編集後は次回ログイン時から自動的に内容が表示される
  • プレースホルダ(\n:ホスト名、\l:端末名、\r:カーネルバージョン など)を利用して動的な情報を表示可能

プレースホルダの例

  • \n:ホスト名
  • \l:端末名
  • \r:カーネルリリースバージョン
  • \s:OS名
  • \m:マシンアーキテクチャ
Welcome to \\n (\\s \\m \\r)

例:/etc/issue の内容

Authorized access only.
System: \n (\s \m \r)

注意点

  • ネットワーク経由のログイン(SSHなど)ではデフォルトで利用されません
  • システムや環境によっては自動生成や上書きが行われることがあります

まとめ

/etc/issue は、システムへのログイン前にユーザーに伝えたい情報を簡単に表示できる便利なファイルです。運用ポリシーや注意事項、システムの概要などを的確に伝えるために活用しましょう。