exiftool:画像のExifなどメタ情報取得・編集ツール。RAW含む多フォーマット対応、最強の現役ツール。

exiftool

exiftoolコマンドについての概要と詳細

exiftoolとは

exiftool は、画像・動画・音声など様々なファイル形式のメタデータ(Exif・IPTC・XMPなど)を取得・編集できる強力なコマンドラインツールです。JPEG、RAW(CR2, NEF, ARW, DNGなど)、TIFF、PNG、WEBP、HEIF、GIF、PDF、MP4、MOV、WAVなど、膨大なフォーマットに対応しており、写真・映像・音声ファイル管理の現場で世界的に利用されています。バッチ処理や自動化、詳細なメタ情報編集に最適です。

主な特徴と機能

  • JPEGやRAW画像、動画、音声ファイルなど数百種以上のフォーマット対応
  • Exif・IPTC・XMP・GPS・カメラ設定・作成日・著作権・サムネイル等、あらゆるメタデータを取得・編集
  • コマンド一発でファイルの全メタ情報を表示
  • 特定項目のみ抜き出し表示や、テキスト/CSV/JSON形式でエクスポートも可能
  • 日時やGPS情報の一括編集、削除、置換、暗号化など高度な操作
  • バッチ処理・フォルダ一括処理、サブディレクトリ対応
  • RAWファイルやプロ用映像・音声フォーマットにも強い
  • 日本語を含む多言語情報にも対応

基本的な使い方

# 画像ファイルの全メタ情報を表示
$ exiftool image.jpg

# ディレクトリ内全画像のメタ情報をCSVでエクスポート
$ exiftool -csv *.jpg > metadata.csv

# 撮影日時を一括で変更
$ exiftool "-DateTimeOriginal=2024:08:01 12:00:00" *.jpg

# GPS情報を削除
$ exiftool -gps:all= *.jpg
  • コマンドオプションで編集・削除・一括変更も自在
  • findコマンド等と組み合わせれば大量処理にも最適

インストール方法

Debian/Ubuntu系
$ sudo apt install libimage-exiftool-perl

Fedora系
$ sudo dnf install perl-Image-ExifTool

利用シーンと活用例

  • 写真整理・管理・セキュリティ(個人情報やGPS削除)
  • RAW画像や動画の詳細な情報取得や業務用台帳作成
  • ファイル名へのExif情報リネーム、画像管理ソフトとの連携
  • カメラ設定の分析や不正改ざんの検証
  • SNS投稿や出版前のメタ情報クリーニング

まとめ

exiftool は、写真・動画・音声ファイルのメタデータ管理で世界的に定番となっている強力なツールです。RAWを含む膨大なフォーマットへの対応力、取得・編集・削除など幅広い機能で、プロ・アマ問わず画像管理やセキュリティ対策の現場で必携のCLIユーティリティです。