identify:ImageMagick同梱、画像フォーマットやサイズ・カラーモードなどの詳細情報を取得

identify

identifyコマンドについての概要と詳細

identifyとは

identify は、ImageMagickパッケージに含まれる画像情報取得専用コマンドです。JPEG、PNG、GIF、TIFF、WEBP、BMP、SVGなど、さまざまな画像フォーマットに対応し、画像ファイルのフォーマット・解像度・色深度・カラーモード・EXIF・ICCプロファイルなど、詳細な属性情報をコマンドラインから取得できます。画像処理や自動化スクリプト、バッチ処理の前段階チェックなどで便利に使えます。

主な特徴と機能

  • ほぼすべてのメジャー画像フォーマットに対応(JPEG/PNG/GIF/TIFF/WEBP/BMP/SVGなど)
  • 画像サイズ(ピクセル数)、カラーモード(RGB/CMYK/グレースケール等)、解像度、圧縮方式などの詳細情報表示
  • ファイルごとのExif情報、ICCプロファイル、アニメーションGIFのフレーム情報も取得可能
  • バッチ処理やスクリプトでの一括チェックに最適
  • オプション指定で出力フォーマットをカスタマイズ可能(-formatオプション)
  • ImageMagickパッケージに含まれ、追加設定なしですぐ利用可能

基本的な使い方

# 単一画像の基本情報表示
$ identify image.png

# ディレクトリ内すべての画像情報を表示
$ identify *.jpg

# 解像度・フォーマット・カラーモードのみ抽出
$ identify -format "%f: %wx%h %m %r\n" *.png

# アニメGIFの全フレーム情報を表示
$ identify animation.gif
  • -verboseオプションで詳細情報(Exifやカラープロファイル等)も確認可能

インストール方法

Debian/Ubuntu系
$ sudo apt install imagemagick

Fedora系
$ sudo dnf install imagemagick

利用シーンと活用例

  • 画像ファイルの解像度や形式確認、Web・DTP用素材の事前チェック
  • バッチ処理前の画像属性検査や自動分類
  • 写真・イラストのメタ情報取得、画像台帳の自動生成
  • アニメーションGIFや大容量画像の構造分析

まとめ

identify は、ImageMagickのパワフルな画像解析機能をCLIから手軽に使える情報取得ツールです。フォーマット判別・サイズ確認・色深度分析など、あらゆる画像管理や自動化の現場で頼りになるユーティリティです。