プロセスをツリーで表示するコマンド「pstree」
目次
プロセスのツリー表示
Linuxシステムの管理において、プロセスの親子関係を視覚的に確認することは非常に重要です。そのための基本的かつ便利なツールの一つが「pstree」コマンドです。本記事では、pstreeコマンドの概要と詳細について解説し、その使用方法とオプションについても説明します。
pstreeコマンドの概要
pstree
コマンドは、実行中のプロセスをツリー形式で表示するためのコマンドです。プロセスの親子関係を視覚的に確認することで、システムの構造やプロセスの依存関係を理解しやすくなります。
基本的な使い方
最も基本的な使い方は、オプションなしでpstree
コマンドを実行することです。
pstree
このコマンドを実行すると、現在のシステム上で動作しているすべてのプロセスのツリーが表示されます。
主なオプション
1. -p
オプション
各プロセスID(PID)を表示します。
$ pstree -p
2. -u
オプション
各プロセスのユーザー名を表示します。
$ pstree -u
3. -n
オプション
プロセスID順にソートして表示します。
$ pstree -n
4. -a
オプション
各プロセスの引数を表示します。
$ pstree -a
5. 特定のプロセスを基点とする
特定のプロセスIDを基点としてプロセスツリーを表示します。
$ pstree 1234
ここで、1234
は基点となるプロセスのPIDです。
使用例
1. 基本的なプロセスツリーを表示
$ pstree
2. プロセスIDを表示
$ pstree -p
3. プロセスのユーザー名を表示
$ pstree -u
4. プロセスID順にソートして表示
$ pstree -n
5. プロセスの引数を表示
$ pstree -a
オプションの組み合わせ
pstree
コマンドは、複数のオプションを組み合わせて使用することができます。例えば、プロセスIDとユーザー名を表示するには以下のようにします:
$ pstree -p -u
まとめ
pstree
コマンドは、Linuxシステム管理において非常に便利なツールであり、プロセスの親子関係を視覚的に確認するのに役立ちます。基本的な使い方から詳細なオプションまで、pstree
コマンドを活用することで、システムの状態を把握し、効率的に管理することができます。特に、プロセスの依存関係を理解するためには、このコマンドの使用が非常に有用です。