プロセスをリアルタイムに表示する「top」コマンド

topコマンド

topコマンドについて

Linuxシステムのパフォーマンスを監視するために、リアルタイムでプロセスの情報を表示する「top」コマンドは非常に便利です。本記事では、topコマンドの概要と詳細について解説し、その使用方法とオプションについても説明します。

topコマンドの概要

topコマンドは、現在実行中のプロセスのリアルタイム情報を表示するためのコマンドです。CPU使用率、メモリ使用量、実行時間など、システムのパフォーマンスに関する詳細な情報を提供します。

基本的な使い方

最も基本的な使い方は、オプションなしでtopコマンドを実行することです。

# top

このコマンドを実行すると、以下の情報がリアルタイムで表示されます:

  • システム全体の情報(CPU使用率、メモリ使用量、スワップ使用量など)
  • 各プロセスの詳細情報(PID、ユーザー、CPU使用率、メモリ使用率、実行時間、コマンドなど)

主なオプション

1. -u ユーザー名

特定のユーザーが所有するプロセスのみを表示します。

# top -u username

2. -p PID

特定のプロセスIDを監視します。

# top -p 1234

3. -d 秒数

情報の更新間隔を指定します(デフォルトは3秒)。

# top -d 5

4. -n 回数

更新の回数を指定します。指定した回数の更新が終わるとtopコマンドは終了します。

# top -n 10

インタラクティブなコマンド

topコマンドの実行中には、いくつかのキーボードショートカットを使用して表示内容を変更できます。

1. q

topコマンドを終了します。

2. h

ヘルプを表示します。

3. k

プロセスを終了します(プロセスIDを指定する必要があります)。

4. r

プロセスの優先度を変更します(プロセスIDと新しいナイス値を指定する必要があります)。

5. s

情報の更新間隔を変更します。

6. f

表示するフィールドを選択します。

使用例

1. 基本的なシステム情報をリアルタイムで表示

# top

2. 特定のユーザーのプロセスを表示

# top -u username

3. 特定のプロセスを監視

$ top -p 1234

4. 情報の更新間隔を5秒に設定

# top -d 5

5. 10回の更新後に終了

# top -n 10

まとめ

topコマンドは、Linuxシステム管理において非常に重要なツールであり、リアルタイムでシステムのパフォーマンスを監視するのに役立ちます。基本的な使い方から詳細なオプションまで、topコマンドを活用することで、システムの状態を把握し、効率的に管理することができます。特に、パフォーマンスのボトルネックを特定し、適切な対策を講じるためには、このコマンドの