lsusb:USBデバイス一覧の表示

目次
lsusbコマンドについての概要と詳細
lsusbコマンドとは
lsusb
コマンドは、LinuxやUNIX系OSでUSBバスに接続されているすべてのUSBデバイスを一覧表示するための標準的なユーティリティです。USBメモリやプリンタ、外付けHDD、キーボード、Webカメラなど、あらゆるUSBデバイスの型番やベンダー名、デバイスID、バス番号などを確認できます。システム管理やトラブルシューティング、ハードウェアの資産管理に役立つコマンドです。
主な用途
- USBバスに接続されたすべてのデバイスの一覧取得
- デバイスの型番、ベンダー名、デバイスIDなどの詳細確認
- USB機器の認識状態や接続ポートの把握
- トラブル発生時のUSBデバイス認識チェックや資産管理
主な特徴
- 全USBデバイスを網羅表示:バス番号やデバイス番号、ベンダーID、プロダクトID、製品名まで一括取得
- 詳細表示:-vオプションで各デバイスの詳細な構成や情報を表示
- ベンダー・デバイスID表示:ベンダーIDやプロダクトIDを数値・名前両方で出力
- スクリプト連携:1行ごとに情報が整理されているので自動化や資産管理にも便利
基本的な使い方
lsusb
lsusb
:すべてのUSBデバイスを簡易一覧表示lsusb -v
:すべてのUSBデバイスの詳細情報を表示lsusb -s 001:002
:特定のバス番号:デバイス番号を指定して表示lsusb -d 1234:5678
:指定したベンダーID:プロダクトIDのデバイスのみ表示
主なオプション一覧
オプション | 説明 |
---|---|
-v | 詳細なデバイス情報を表示 |
-s [バス:デバイス] | 指定バス・デバイス番号の情報のみ表示 |
-d [ベンダー:プロダクト] | 指定ベンダー・プロダクトIDのデバイスのみ表示 |
-t | ツリー構造でUSB接続状況を表示 |
-D [デバイスファイル] | 指定したデバイスファイルの詳細情報を表示 |
インストール方法
RPM系(RedHat, CentOS, Fedoraなど)
$ sudo dnf install usbutils
Debian系(Debian, Ubuntuなど)
$ sudo apt install usbutils
lsusbの活用ポイント
- USB機器の接続トラブルやデバイス認識エラーの原因特定
- USBハードウェア資産管理や構成記録に役立つ
- ベンダーID・プロダクトIDでドライバ適合性や公式サポート状況を調査可能
まとめ
lsusbコマンドは、LinuxやUNIX系システムでUSBデバイスの一覧や詳細情報を取得できる必須のツールです。日常のデバイス管理やトラブルシューティング、資産管理に幅広く活用してください。