基本コマンド「cd」
目次
ディレクトリ移動コマンド「cd」とは?
LinuxやUnix系のシステムで使用される「cd」コマンドは、ディレクトリを移動するための基本的なコマンドです。「cd」は「change directory」の略で、ファイルシステム内で現在の作業ディレクトリを変更するために使用されます。「cd」コマンドの概要とともに、具体例を交えながらその使い方を解説します。
「cd」コマンドの基本的な使い方
「cd」コマンドの最も基本的な使い方は、指定したディレクトリに移動することです。
$ cd directory_name
上記のコマンドを実行すると、「directory_name」という名前のディレクトリに移動します。
「cd」コマンドの具体例
1. ホームディレクトリに移動する
$ cd ~
「~」はホームディレクトリを表します。このコマンドを実行すると、現在のユーザーのホームディレクトリに移動します。
2. 親ディレクトリに移動する
$ cd ..
「..」は親ディレクトリを表します。このコマンドを実行すると、一つ上の階層にあるディレクトリに移動します。
3. ルートディレクトリに移動する
$ cd /
cd /
4. 特定のパスに移動する
$ cd /path/to/directory
指定したパスに移動することができます。例えば、「/usr/local/bin」に移動する場合は以下のようにします。
$ cd /usr/local/bin
$ cd -
「-」は前のディレクトリを表します。このコマンドを実行すると、直前にいたディレクトリに戻ります。
6. 相対パスを使用して移動する
$ cd subdirectory
現在のディレクトリの中にある「subdirectory」に移動します。また、複数の階層を一度に移動することも可能です。
$ cd subdirectory1/subdirectory2
カスタマイズされた使用例
ホームディレクトリにある「Documents」ディレクトリに移動する
$ cd ~/Documents
ホームディレクトリ内の「Documents」ディレクトリに移動します。
「/etc」ディレクトリに移動し、その後「/var/log」ディレクトリに移動する
$ cd /etc
$ cd /var/log
まず「/etc」ディレクトリに移動し、その後「/var/log」ディレクトリに移動します。
ルートディレクトリに移動し、そこから「home」ディレクトリに移動する
$ cd /
$ cd /home
ルートディレクトリに移動し、そこから「home」ディレクトリに移動します。
まとめ
「cd」コマンドは、Linuxシステムにおいてディレクトリを移動するための基本的かつ重要なコマンドです。ホームディレクトリや親ディレクトリへの移動、特定のパスへの移動など、多様な使い方が可能です。「cd」コマンドをマスターすることで、効率的にファイルシステムをナビゲートできるようになります。ぜひ、いろいろな使い方を試してみてください。