convert:画像変換の定番ツール

convert

画像変換の定番ツール:convertコマンド(ImageMagick)の概要と基本的な使い方

Linux環境で画像ファイルを扱う場合、 GUIツールを使わずにコマンドラインで処理したい場面は多くあります。

画像サイズの変更、フォーマット変換、トリミング、透かし追加などを 一括処理したいときに活躍するのが convert コマンドです。

convert は ImageMagick に含まれる代表的なコマンドで、 画像の変換・加工を柔軟に行える強力なツールです。

本記事では、convertコマンドの概要と、 実務でよく使う基本操作を整理します。

convertとは何か

convert は ImageMagick に含まれる画像処理コマンドです。

主な機能:

  • 画像フォーマット変換(PNG → JPGなど)
  • 画像リサイズ
  • トリミング
  • 回転
  • 文字入れ
  • 透かし追加
  • 色変換

スクリプトやバッチ処理との相性が良く、 Webサーバー運用や自動処理でよく利用されます。

インストール

Debian / Ubuntu系
# apt install imagemagick

Rocky / Fedora系
# dnf install imagemagick

基本構文

$ convert 入力ファイル 出力ファイル

最も基本的な使い方は、 フォーマット変換です。

基本的な使い方

1. フォーマット変換

$ convert image.png image.jpg

PNGからJPEGへ変換できます。

2. 画像サイズ変更(リサイズ)

$ convert image.jpg -resize 800x600 resized.jpg

800×600にリサイズします。

縦横比を維持する場合:

$ convert image.jpg -resize 800x resized.jpg

3. 回転

$ convert image.jpg -rotate 90 rotated.jpg

90度回転します。

4. トリミング

$ convert image.jpg -crop 300x300+50+50 cropped.jpg

300×300サイズで、 左上から50pxずらした位置から切り抜きます。

5. 文字を追加

$ convert image.jpg -gravity South -pointsize 24 -annotate 0 "Sample Text" output.jpg

画像下部に文字を追加します。

6. 画像の圧縮品質指定

$ convert image.jpg -quality 80 compressed.jpg

JPEG品質を80%に設定します。

複数画像を一括変換

シェルのループと組み合わせることで一括変換が可能です。

$ for f in *.png; do convert "$f" "${f%.png}.jpg"; done

PNGファイルをすべてJPEGに変換します。

PDF変換

$ convert image.jpg output.pdf

画像をPDFへ変換できます。

ImageMagick 7系の注意点

最近のImageMagick 7では、 convert の代わりに magick コマンドを使用する場合があります。

$ magick image.png image.jpg

環境によっては convert が非推奨になるケースもあります。

convertコマンドのメリット

  • 多機能
  • スクリプト化しやすい
  • バッチ処理に最適
  • Web運用との相性が良い

注意点

  • 高解像度画像ではメモリ消費が大きい
  • PDF処理はセキュリティ制限がある場合がある
  • ImageMagickのバージョン差異に注意

まとめ

convertコマンドは、 Linux環境における画像処理の定番ツールです。

フォーマット変換・リサイズ・加工など、 幅広い処理をコマンドラインで実行できます。

自動化処理やWebサーバー運用、 バッチ画像生成などで非常に役立ちます。

ImageMagickの基礎として、 convert(または magick)コマンドを理解しておくと、 画像処理の自動化が容易になります。