ffmpeg:動画・音声変換の万能ツール

ffmepg

ffmpegコマンドの概要と基本的な使い方

Linux環境で動画や音声ファイルを扱う場合、 GUIツールを使わずにコマンドラインで処理したい場面は多くあります。

フォーマット変換、解像度変更、音声抽出、動画圧縮など、 あらゆるメディア処理を行える強力なツールが ffmpeg です。

ffmpegはオープンソースのマルチメディア処理ツールであり、 動画・音声の変換、録画、編集、ストリーミングまで対応できる 非常に高機能なコマンドラインツールです。

本記事では、ffmpegコマンドの概要と、 実務でよく使う基本操作を整理します。

ffmpegとは何か

ffmpegは、

  • 動画変換
  • 音声変換
  • 動画編集(トリミング・結合)
  • 音声抽出
  • ストリーミング配信
  • 画面録画

などを実行できる総合メディア処理ツールです。

YouTube動画の変換、Web動画最適化、配信処理など、 実務でも広く利用されています。

インストール

Debian / Ubuntu系
# apt install ffmpeg

Rocky / Fedora系
# dnf install ffmpeg

基本構文

$ ffmpeg -i 入力ファイル 出力ファイル

最も基本的な使い方は、 フォーマット変換です。

基本的な使い方

1. 動画フォーマット変換

$ ffmpeg -i input.avi output.mp4

AVIからMP4へ変換します。

2. 動画の圧縮(ビットレート指定)

$ ffmpeg -i input.mp4 -b:v 1000k output.mp4

動画ビットレートを1000kbpsに設定します。

3. 解像度変更(リサイズ)

$ ffmpeg -i input.mp4 -vf scale=1280:720 output.mp4

動画を1280×720にリサイズします。

4. 音声抽出

$ ffmpeg -i input.mp4 -vn -acodec mp3 output.mp3

-vn は「動画なし(音声のみ)」を意味します。

5. 動画の一部を切り出す(トリミング)

$ ffmpeg -ss 00:01:00 -to 00:02:00 -i input.mp4 -c copy clip.mp4

1分〜2分の部分を切り出します。

6. 画面録画(X11環境)

$ ffmpeg -video_size 1920x1080 -framerate 30 -f x11grab -i :0.0 output.mp4

デスクトップ画面を録画します。

よく使うオプション

  • -i:入力ファイル指定
  • -b:v:動画ビットレート指定
  • -vf:動画フィルター指定
  • -vn:動画無効(音声のみ)
  • -an:音声無効(動画のみ)
  • -c copy:再エンコードせずコピー
  • -ss:開始位置指定
  • -to:終了位置指定

情報確認

動画情報を確認する場合:

$ ffmpeg -i input.mp4

コーデック、解像度、ビットレートなどが表示されます。

ffmpegのメリット

  • 非常に多機能
  • ほぼすべての動画・音声形式に対応
  • スクリプト化しやすい
  • サーバー環境でも利用可能

注意点

  • オプションが非常に多く、学習コストが高い
  • 再エンコードはCPU負荷が高い
  • コーデック制限に注意

まとめ

ffmpegは、 Linux環境における動画・音声処理の定番ツールです。

変換・圧縮・編集・録画など、 あらゆるメディア処理をコマンドラインで実行できます。

Web動画処理や自動化スクリプト、 配信環境構築などで非常に重要な存在です。

基本構文を押さえておくだけでも、 多くのメディア処理に対応できるようになります。