システム情報表示ツールまとめ(neofetch、ufetch、screenfetch、paleofetch、fastfetch など)

目次
システム情報表示ツールまとめ
概要
システム情報表示ツールとは、現在使用している Linux や Unix 系システムの情報をターミナル上で 視覚的かつ簡潔に表示するためのツール群です。主に以下のような情報を一括で表示します:
- OS名 / バージョン
- ホスト名
- カーネルバージョン
- パッケージ数
- シェル、WM、DE などのユーザー環境
- CPU / GPU / メモリ使用量
- uptime(起動時間)
- テーマ・フォントなど(Neofetchなど一部)
- ASCIIロゴ付きで美しい表示が可能
主なツール一覧と特徴
- neofetch:最も有名。豊富な設定と美しい出力。多機能でカスタマイズ性が高い。
- ufetch:超軽量。Bashのみで動作。ロゴと最低限の情報を表示。
- screenfetch:neofetchの先輩格。やや古いが今も一部で利用されている。
- paleofetch:C言語で書かれた高速・最軽量なツール。
- fastfetch:neofetchのモダンな代替。より高速で豊富な出力形式をサポート。
インストール方法
Debian/Ubuntu系 $ sudo apt install neofetch screenfetch fastfetch # ufetch や paleofetch はAURまたはGitHubから導入(下記参照)
Fedora系 $ sudo dnf install neofetch screenfetch fastfetch
GitHubからインストールする場合(ufetch, paleofetchなど) # ufetch(bashスクリプト) $ git clone https://gitlab.com/jschx/ufetch $ cd ufetch $ sudo cp ufetch /usr/local/bin/ # paleofetch(要make) $ git clone https://github.com/sdushantha/paleofetch $ cd paleofetch $ make $ sudo cp paleofetch /usr/local/bin/
実行方法
各ツールの実行は非常に簡単です。以下のようにコマンドを入力するだけで、即座にシステム情報が表示されます
$ neofetch
$ ufetch
$ screenfetch
$ paleofetch
$ fastfetch
基本的には、各ツールはデフォルト設定でも十分な情報を表示しますが、neofetch や fastfetch はさらに設定ファイルを用いて出力を細かく調整することも可能です。
スクリーンショット用途やステータス表示にも便利
これらのツールは「ターミナルを開いたときに自動で表示」する用途にも適しており、たとえば ~/.bashrc
や ~/.zshrc
に追記することで、ログイン時に毎回システム情報が確認できます。
# 例(~/.bashrc の末尾に追加)
neofetch
まとめ
システム情報表示ツールは、シンプルかつ見た目に楽しいだけでなく、自身の環境を把握するための実用的な手段です。neofetch をはじめとする各ツールは、好みに応じて選べるようになっており、軽量性・表示内容・高速性などのバランスで選ぶことができます。
日常のターミナル利用や、スクリーンショット用途、リモート先の環境確認など、幅広く役立つツールです。