baobab:ディスク容量の“見える化”ツール。使いすぎもムダも一目で発見

目次
baobabツールについての概要と詳細
baobabツールとは
baobab
(バオバブ)は、GNOMEデスクトップ環境を中心に提供されているディスク使用量解析ツール(別名:ディスク使用量アナライザー)です。GUIベースで動作し、ハードディスクやSSD、USBドライブなどのストレージデバイス上の各ディレクトリ・ファイルがどれだけ容量を消費しているかを、ツリービューやサンバーストチャート(円グラフ)など視覚的なグラフィカル表示で一目で確認できます。
主な用途
- ディスク容量を消費している大きなファイルやディレクトリの特定
- 不要ファイルや不要ディレクトリの整理・削除
- ストレージの空き容量管理やクリーンアップ前の分析
- 複数ストレージ(外付けUSB、ネットワークマウント等)の利用状況調査
主な特徴
- グラフィカルな視覚化:ディスク使用量をツリービュー、サンバーストチャート(同心円グラフ)、棒グラフなどで表示し、直感的に容量の大きな部分を発見可能。
- リアルタイムスキャン:ローカルディスクやマウントされたストレージ、ネットワークドライブもスキャン対応。
- 簡単操作:ドラッグ&ドロップやクリックのみで各階層の容量を掘り下げて確認。
- ファイル削除連携:GUI上から直接ファイルやフォルダの削除も可能。
- 多言語対応:日本語を含む多言語UIで、初心者でも安心して使える。
- オープンソース:無料で利用でき、GNOME環境以外でも起動可能。
基本的な使い方
- スタートメニューや「アプリケーション」から「ディスク使用量アナライザー」または
baobab
を起動 - 「ホーム」や「ファイルシステム」など、分析したいディレクトリやデバイスを選択してスキャン
- グラフィカルに表示されたディスク使用状況から、容量の大きなファイルやディレクトリをクリックして詳細確認
- 不要なファイルはGUIから直接削除やフォルダ整理も可能
インストール方法
RPM系(RedHat, CentOS, Fedoraなど)
$ sudo dnf install baobab
Debian系(Debian, Ubuntuなど)
$ sudo apt install baobab
その他: GNOME公式Wikiや各ディストリビューションのソフトウェアセンターからもインストール可能。
baobabツールの活用ポイント
- GUIによる直感的な操作で、初心者やコマンドラインが苦手な方でも安心
- ストレージの空き容量管理や大容量ファイル・ディレクトリの特定が迅速
- 複数のディスクや外部ストレージ、ネットワーク共有など多様な環境でも利用できる
まとめ
baobab(ディスク使用量アナライザー)は、Linux環境で手軽にディスクの利用状況を可視化できる強力なGUIツールです。複雑なコマンド不要でグラフィカルに分析・整理できるため、初心者から上級者まで幅広くおすすめできます。ディスククリーンアップや運用管理の第一歩として、ぜひ活用してみてください。