pdfseparate:1ページずつPDFをバラバラに分割

pdfseparate

pdfseparateコマンドについての概要と詳細

pdfseparateとは

pdfseparate は、1つのPDFファイルをページごとに分割し、各ページを独立したPDFファイルとして保存するコマンドラインツールです。大量の資料や論文、マニュアルなどから、特定のページだけ抜き出して再利用したい場合に便利です。poppler-utilsパッケージに含まれています。

主な特徴と機能

  • PDFを1ページずつ個別のPDFファイルに分割して保存
  • ファイル名のテンプレート指定で分割後の命名も柔軟に設定可能
  • ページ範囲指定や部分的な分割にも対応
  • バッチ処理やスクリプトからの大量ファイル分割にも最適

基本的な使い方

# 全ページを1ページずつ分割して保存
$ pdfseparate input.pdf page_%d.pdf

# 5ページ目から10ページ目だけ分割
$ pdfseparate -f 5 -l 10 input.pdf page_%d.pdf
  • page_%d.pdf%d部分がページ番号に自動置換される
  • -f, -l オプションで開始/終了ページ番号を指定可能

インストール方法

Debian/Ubuntu系
$ sudo apt install poppler-utils

Fedora系
$ sudo dnf install poppler-utils

利用シーンと活用例

  • 大量のPDF資料から特定ページだけを抽出・配布したい場合
  • PDF教材や論文を章ごと・ページごとに管理・整理したいとき
  • 1ページごとのバッチ処理や画像変換の前処理としても活用

まとめ

pdfseparate は、PDFを1ページずつ手軽に分割できるシンプルで強力なCLIツールです。ページ単位での再利用や管理、後続の処理にも幅広く応用できるため、PDFを多用する現場では必須のユーティリティです。