pdftoppm:PDFを高画質画像に一括変換

目次
pdftoppmコマンドについての概要と詳細
pdftoppmとは
pdftoppm は、PDFファイルを高品質な画像ファイル(PPM/PNG/JPEGなど)に変換するコマンドラインツールです。各ページごとに画像化できるため、資料の一部抜粋やサムネイル作成、ウェブへの掲載など多目的に活用できます。poppler-utilsパッケージに含まれています。
主な特徴と機能
- PDFの各ページを個別の画像ファイルに変換
- PPM(Portable Pixmap)、PNG、JPEG形式に対応(オプション指定で切り替え)
- 解像度(DPI)や出力範囲(ページ指定)、透過PNGの出力など豊富なオプション
- 画像品質やファイル名の命名規則も細かく制御可能
- 複数ページのPDFでも自動的に連番で画像を保存
基本的な使い方
# PDF全ページをPNG画像に変換
$ pdftoppm -png input.pdf output_prefix
# 1ページだけJPEGに変換(3ページ目)
$ pdftoppm -jpeg -f 3 -l 3 input.pdf page3- -png, -jpeg, -tiff など出力形式はオプションで選択
- -f, -l で開始/終了ページ番号を指定可能
インストール方法
Debian/Ubuntu系
$ sudo apt install poppler-utils
Fedora系
$ sudo dnf install poppler-utils利用シーンと活用例
- 論文や電子書類から特定ページだけ画像化して資料に利用
- サムネイル作成やウェブサイトへのPDFプレビュー掲載
- OCRや画像処理ソフトへの入力データ作成
- PDFページの視覚的チェックや比較検証
まとめ
pdftoppm は、PDFから高品質な画像データを簡単に生成できる便利なCLIツールです。PDFの一部抜粋や大量処理、画像データ化が必要な場面で強力に活躍します。poppler-utilsパッケージをインストールすることで手軽に利用できるので、PDF関連作業の幅が大きく広がります。





