dust:duの進化形、視覚で把握するストレージ

dust

dustコマンドについて

dustコマンドとは

dustは、Linux、UNIX系OS、macOS、Windowsで利用できる、ディスク使用量を視覚的にわかりやすく表示するモダンなコマンドラインツールです。従来のduコマンドの機能を強化し、ツリー構造とカラフルなグラフィック表示によって、どのディレクトリ・ファイルが多くの容量を消費しているかを直感的に把握できます。Rust言語で開発されており、軽量かつ高速な動作も特長です。

主な用途

  • ディスク容量を圧迫している大きなディレクトリやファイルの特定
  • ディスククリーンアップやサーバのストレージ管理
  • 視覚的なグラフ出力によるディスク利用状況の全体把握

主な特徴

  • カラフルなツリー表示:各ディレクトリ・ファイルの使用容量を階層構造とグラフで表示
  • シンプルかつ見やすい出力:重要な情報のみを分かりやすく整理して表示
  • 高速なスキャン:大規模なディレクトリでも高速に集計可能
  • マルチプラットフォーム対応:Linux、macOS、Windowsなど多くのOSで利用可能
  • カスタマイズ可能な表示:表示する階層数や対象ディレクトリの指定など、柔軟なオプション

基本的な使い方

dust
  • dust:カレントディレクトリの使用量をツリーグラフで表示
  • dust /home:指定したディレクトリの使用量を表示
  • dust -d 2:表示する階層数を指定(例:2階層まで)
  • dust -r:すべてのファイル・ディレクトリを再帰的に表示
  • dust --help:利用可能なオプションの一覧を表示

主なオプション一覧

オプション説明
-d, --depth [数値]表示するディレクトリ階層の深さを指定
-r, --reverse結果をサイズ順で逆表示
-s, --skip-total合計サイズ表示を省略
--helpヘルプと利用可能な全オプションを表示

インストール方法

RPM系(RedHat, CentOS, Fedoraなど)
$  sudo dnf install dust 

Debian系(Debian, Ubuntuなど)
$ sudo apt install dust 


その他・最新版の導入: 公式GitHubから各OS用バイナリまたはソースコードを取得

まとめ

dustコマンドは、従来のduコマンドよりも視覚的で直感的なディスク使用量の可視化ツールです。大量のファイルや大きなディレクトリがどこか一目でわかり、日常のディスク管理やクリーンアップ、運用現場でのボトルネック分析に大きく役立ちます。シンプルなコマンドで誰でもすぐに使い始められるため、システム管理者や開発者にも強くおすすめできるツールです。