Swift

2025年6月6日 2025年6月6日

KoAN

Swiftとは

Swift（スウィフト）は、2014年にAppleが発表したプログラミング言語で、iOS、macOS、watchOS、tvOSアプリの開発に使用されます。Objective-Cの後継として設計され、シンプルで安全性の高いモダンな構文を持ち、初心者からプロフェッショナルまで幅広く利用されています。

Swiftの特徴

Swiftは、以下のような特徴を持つプログラミング言語です。

モダンな構文: 可読性が高く、学習しやすい。
安全性が高い: メモリ管理の自動化、型安全性の確保、Null安全（Optional型）をサポート。
高速な実行速度: C言語やObjective-Cに匹敵するパフォーマンスを提供。
オブジェクト指向 & 関数型プログラミング: 両方のパラダイムをサポート。
Appleエコシステム向けに最適化: iPhone、iPad、Macなどのアプリ開発に最適。
オープンソース: Apple以外のプラットフォーム（Linuxなど）でも利用可能。

Swiftの基本構造

以下に、Swiftプログラムの基本構造を示します。

基本的なSwiftプログラムの例

print("Hello, World!")

Swiftの基本構文

1. 変数とデータ型

Swiftでは、var を使うと変更可能な変数、let を使うと変更不可な定数を定義できます。

データ型の例

データ型	意味	例
Int	整数型	var age: Int = 25
Double	倍精度浮動小数点数型	var pi: Double = 3.1415
String	文字列型	var name: String = "Taro"
Bool	真偽値型	var isActive: Bool = true
Array	配列型	var colors: [String] = ["Red", "Blue", "Green"]

2. 条件分岐（if文）

if文を使って条件によって処理を変更できます。

let score = 80

if score >= 90 {
    print("評価: A")
} else if score >= 70 {
    print("評価: B")
} else {
    print("評価: C")
}

3. 繰り返し処理（for, while ループ）

ループ処理を使用して、特定の処理を繰り返し実行できます。

for ループの例

for i in 1...5 {
    print("i = \(i)")
}

while ループの例

var i = 0
while i < 5 {
    print("i = \(i)")
    i += 1
}

4. 関数

Swiftでは、func キーワードを使って関数を定義します。

func add(a: Int, b: Int) -> Int {
    return a + b
}

let result = add(a: 3, b: 4)
print("3 + 4 = \(result)")

5. クラスとオブジェクト

Swiftはオブジェクト指向プログラミング（OOP）をサポートしており、クラスとオブジェクトを利用できます。

class Person {
    var name: String
    var age: Int

    init(name: String, age: Int) {
        self.name = name
        self.age = age
    }

    func introduce() {
        print("私は \(name) です。年齢は \(age) 歳です。")
    }
}

let p1 = Person(name: "山田 太郎", age: 25)
p1.introduce()