ファイルマネージャ

ファイルマネージャ

Linuxで利用できるファイルマネージャ

Linuxには、GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)およびCUI(キャラクタユーザーインターフェース)で利用できる多くのファイルマネージャが存在します。デスクトップ環境に統合されたものや、軽量で高速なもの、ターミナルベースのものまで、用途に応じて選択できます。

GUIファイルマネージャ

GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を備えたファイルマネージャは、マウス操作やドラッグ&ドロップが可能で、初心者にも使いやすいのが特徴です。

1. Nautilus(Files)

  • デスクトップ環境: GNOME
  • 特徴: シンプルで直感的な操作が可能。
  • 機能: タブ管理、リモートアクセス(FTP、SFTP)、検索機能。

2. Dolphin

  • デスクトップ環境: KDE Plasma
  • 特徴: カスタマイズ性が高く、プラグインを利用可能。
  • 機能: タブ管理、分割ビュー、リモートアクセス。

3. Thunar

  • デスクトップ環境: Xfce
  • 特徴: 軽量で高速な動作。
  • 機能: カスタムアクション、リモートアクセス(GVFS経由)。

4. PCManFM

  • デスクトップ環境: LXDE / LXQt
  • 特徴: シンプルで軽量なファイルマネージャ。
  • 機能: タブ管理、リモートファイルシステムのサポート。

5. Nemo

  • デスクトップ環境: Cinnamon
  • 特徴: GNOMEのNautilusをベースに機能を強化。
  • 機能: タブ管理、デュアルペイン、カスタマイズ性が高い。

6. Caja

  • デスクトップ環境: MATE
  • 特徴: GNOME 2のNautilusを元にしたファイルマネージャ。
  • 機能: タブ管理、スクリプト拡張。

7. XFE(X File Explorer)

  • デスクトップ環境: どの環境でも利用可能(GTK不要)
  • 特徴: 軽量で高速な操作が可能。
  • 機能: デュアルペイン、ブックマーク、アーカイブ管理。

8. Krusader

  • デスクトップ環境: KDE Plasma
  • 特徴: Norton Commanderライクなデュアルペインインターフェース。
  • 機能: FTPクライアント、圧縮ファイル操作、スクリプト拡張。

9. Double Commander

  • デスクトップ環境: どの環境でも利用可能
  • 特徴: Total Commander風のデュアルペイン構成。
  • 機能: プラグイン対応、ファイルビューア、バッチリネーム。

CUI(ターミナルベース)ファイルマネージャ

ターミナル上で動作するCUIファイルマネージャは、軽量でリソースを消費せず、SSH環境などでも利用しやすいのが特徴です。

1. Midnight Commander(mc)

  • 特徴: Norton Commander風のデュアルペインUI。
  • 機能: キーボード操作が中心、FTP/SFTP対応、圧縮ファイル閲覧。

2. ranger

  • 特徴: Viライクなキーバインド。
  • 機能: タブ管理、プレビュー機能、スクリプト拡張。

3. nnn

  • 特徴: 超軽量、最速のファイルマネージャ。
  • 機能: プラグイン拡張、ファイルプレビュー、ブックマーク。

4. vifm

  • 特徴: Viライクな操作感。
  • 機能: デュアルペイン、スクリプト拡張。

5. lf

  • 特徴: Go言語で開発された軽量なCUIファイルマネージャ。
  • 機能: Vi風の操作、シェル統合、プレビュー機能。

まとめ

Linuxでは、用途やデスクトップ環境に応じてさまざまなファイルマネージャが利用できます。

  • 一般的なデスクトップユーザー: Nautilus、Dolphin、Thunar、Nemo
  • 軽量な環境: PCManFM、XFE
  • デュアルペインが必要な場合: Krusader、Double Commander
  • ターミナルユーザー: Midnight Commander、ranger、nnn

用途に応じて最適なファイルマネージャを選びましょう。