Deja Dup:簡単バックアップのGUIツール

dejadup

Deja Dup(デジャ・デュプ)についての概要と詳細

Deja Dupとは

Deja Dup(デジャ・デュプ)は、Linuxデスクトップ環境向けのグラフィカルなバックアップツールです。Ubuntuをはじめとする多くのGNOMEベースのディストリビューションに標準で採用されており、シンプルかつユーザーフレンドリーなGUIで、誰でも簡単にバックアップを設定・実行できます。

内部的には「Duplicity」を使用しており、差分バックアップ・暗号化・リモートストレージ対応といった高度な機能を持ちながらも、それを意識させない直感的な操作が可能です。

主な特徴

  • 完全GUI操作:コマンドライン不要。初心者にも優しい。
  • スケジュール自動バックアップ:日時を指定して定期的に実行。
  • クラウドストレージ対応:Google Drive、Nextcloud、WebDAVなどに対応。
  • ファイルの暗号化:バックアップ時にGPG暗号化が可能。
  • 復元機能:個別ファイルや全体の復元が簡単。
  • Duplicityをベースとした高機能エンジン:差分、圧縮、転送に優れる。

インストール方法

Debian/Ubuntu系
$ sudo apt install deja-dup

Fedora系
$ sudo dnf install deja-dup

起動方法

アプリケーションメニューから 「バックアップ」 または 「Deja Dup」 を選択して起動します。

基本的な使い方

  1. 「フォルダーの選択」でバックアップ対象のディレクトリを設定
  2. 「保存場所」でローカルディスク、外部ドライブ、またはクラウドを指定
  3. 暗号化の有無やスケジュール設定を選択
  4. 「今すぐバックアップ」をクリックして開始

復元の流れ

Deja Dupでは、バックアップデータを使って簡単に復元することが可能です。「バックアップ」画面から「復元」を選択し、保存先・日時を指定することで、任意の時点の状態にファイルを戻すことができます。

活用例

  • 毎日自動的にホームディレクトリをGoogle Driveへバックアップ
  • USB外付けHDDへ週次バックアップをスケジュール
  • ノートPCとデスクトップで同じ設定を使って復元操作

セキュリティ

Deja DupはGPGによる暗号化に対応しており、パスワードを設定することで、バックアップデータが第三者に読み取られるのを防ぐことができます。また、クラウドサービスを使う場合でも通信は暗号化されるため、比較的安全に運用可能です。

まとめ

Deja Dupは、Linuxユーザーにとって非常に扱いやすいバックアップソリューションです。GUIによる直感的な操作とスケジューリング機能により、設定後はほぼ放置で自動的にバックアップが完了するため、初心者や非技術者にも強く推奨できます。
「簡単」「安全」「自動」を兼ね備えた、日常利用に最適なバックアップツールです。