/etc/group:グループ一覧

目次
/etc/groupについての概要と詳細
/etc/groupとは
/etc/group は、LinuxやUNIXシステムにおけるユーザーグループの情報を管理するための設定ファイルです。各グループの名前、グループID(GID)、所属ユーザーなどが1行ごとに記述されており、ユーザー管理や権限設定の基盤となっています。
ファイルの構成
各行は「:」で区切られた4つのフィールドで構成されています。
グループ名:パスワード:GID:ユーザーリスト
例:
sudo:x:27:koan,admin
users:x:100:
staff:x:50:alice,bob- グループ名: グループの名前(例:sudo, users, staff など)
- パスワード: 通常は「x」または空欄。グループパスワードは一般的に使用されません
- GID: グループID(数値で管理、例:27, 100 など)
- ユーザーリスト: カンマ区切りで所属ユーザー名を列挙
主な役割
- ファイルやディレクトリのグループ所有権の管理
- sudoやwheelグループによる管理者権限の付与
- 特定グループへのアクセス制限や権限制御
- 複数ユーザーの一括管理やグループ単位での操作
グループの管理コマンド例
groups mtf:ユーザーmtfが所属しているグループを表示groupadd:新しいグループの追加groupdel:グループの削除usermod -aG グループ名 ユーザー名:ユーザーをグループに追加
注意点
/etc/groupは、すべてのユーザーが読み取り可能なファイル(644パーミッション)です。- 手動で編集する場合は
vigrコマンドの利用が推奨されます(同時編集の競合防止)。 - GIDの重複や誤設定は、権限管理のトラブルを引き起こす原因となります。
まとめ
/etc/group は、ユーザーグループの管理に不可欠なシステムファイルであり、アクセス制御やユーザー管理を行う上で重要な役割を果たします。内容やフォーマットを正しく理解し、適切な管理とメンテナンスを心がけましょう。





