gt5:duコマンドの“見える化”進化版

目次
gt5コマンドについての概要と詳細
gt5コマンドとは
gt5
は、LinuxやUNIX系OSで利用できるディスク使用量解析ツールの一つです。ディスクの使用状況をツリー構造で可視化し、どのディレクトリやファイルがディスク容量を多く消費しているかをカラフルなテキストUIで一目で把握できます。従来のdu
コマンドやncdu
などと同様の役割ですが、gt5独自のグラフィカルな表示や履歴比較機能が特徴です。
主な用途
- ディレクトリやファイルごとのディスク使用量の把握
- 容量を圧迫している大きなディレクトリ・ファイルの特定
- ディスククリーンアップやサーバ運用時の容量調査
- 過去のスキャン結果との比較による変化分析
主な特徴
- カラーで見やすいツリー構造表示:ディレクトリごとの使用容量が階層構造で表示され、色分けにより容量の大きな部分が強調されます。
- 容量変化の比較:複数回スキャン結果を保存し、前回との差分を比較表示できます。
- インタラクティブなUI:キーボード操作でディレクトリ移動や再表示などが直感的に行えます。
- シンプルな動作:動作が軽く、低スペックな端末やサーバでも快適に利用できます。
基本的な使い方
gt5 [ディレクトリ]
gt5
:カレントディレクトリ配下を解析・表示gt5 /var/log
:指定ディレクトリの使用量を解析- 画面の指示に従い、矢印キーで階層移動、Enterでディレクトリ詳細表示
主な操作キー
- ↑/↓:表示行の選択
- Enter:選択ディレクトリに移動
- q:終了
- r:再スキャン
- p:前回との差分表示(履歴比較)
インストール方法
RPM系(RedHat, CentOS, Fedoraなど)
$ sudo dnf install gt5
Debian系(Debian, Ubuntuなど)
$ sudo apt install gt5
その他: 公式GitHubからソースコードを取得してインストールも可能です。
まとめ
gt5コマンドは、ディスク容量を多く消費しているディレクトリやファイルをグラフィカルに解析・可視化できる便利なツールです。履歴比較機能や軽快な動作、わかりやすいUIにより、サーバ管理やPCの容量整理、運用現場のトラブルシューティングに役立ちます。シンプルながら実用的なディスク使用量解析ツールとして、ぜひ活用してみてください。