/etc/hostname:ホスト名設定

目次
/etc/hostnameについての概要と詳細
/etc/hostnameとは
/etc/hostname は、LinuxやUNIXシステムでホスト名(コンピュータ名)を定義するためのシンプルな設定ファイルです。ホスト名はネットワーク上でシステムを識別するために使われ、サーバー管理やSSH、各種サービスの動作に影響します。
ファイルの内容と構成
このファイルにはホスト名を1行だけ記述します。コメントや複数行は使いません。
例:
myserver主な役割
- システム起動時にカーネルやネットワークサービスが参照し、ホスト名を設定する
- コマンドプロンプトやログ、ネットワーク通信時の識別子として利用
- ローカルネットワークやDNSでの名前解決の基準
ホスト名の確認と変更方法
- 現在のホスト名の確認 $ hostname
/etc/hostnameの内容を直接編集 $ sudo vi /etc/hostname # 新しいホスト名を1行だけ入力して保存- hostnamectlコマンドで変更(推奨) $ sudo hostnamectl set-hostname 新しいホスト名
/etc/hosts との関係
/etc/hostname で指定したホスト名は、/etc/hosts にもループバックアドレス(127.0.1.1など)とセットで記述しておくのが一般的です。
こうすることで、ローカルでの名前解決が正しく行われます。
127.0.0.1 localhost
127.0.1.1 myserver注意点
- ホスト名を変更したらシステム再起動、または
systemctl restart systemd-logindなどが必要になる場合があります。 - ホスト名は英数字とハイフン(-)のみを使用し、最初や最後にハイフンを使わないのが推奨されます。
まとめ
/etc/hostname は、Linuxシステムにおいてホスト名をシンプルかつ確実に管理するための重要なファイルです。サーバーやクライアントをネットワーク上で正しく識別するため、運用ポリシーに沿って設定しましょう。





