JavaScript

目次
JavaScriptとは
JavaScript(JS)は、Web開発において最も広く利用されているプログラミング言語であり、ブラウザ上で動作する動的な機能を提供します。もともとは1995年にNetscapeによって開発され、現在ではWebアプリケーション、サーバーサイド開発、モバイルアプリ、ゲーム開発など、幅広い分野で利用されています。
JavaScriptの特徴
JavaScriptは、以下のような特徴を持つ言語です。
- クライアントサイドスクリプト: ブラウザ上で実行され、動的なWebページを作成できる。
- オブジェクト指向 & 手続き型 & 関数型: 柔軟なプログラミングパラダイムをサポート。
- 非同期処理が得意: コールバック、Promises、async/await による非同期処理が可能。
- 軽量で動的型付け: 変数の型を明示しなくても動作し、コードが柔軟。
- クロスプラットフォーム対応: ブラウザやNode.jsを利用することで、フロントエンド・バックエンド両方の開発が可能。
JavaScriptの基本構造
以下に、JavaScriptプログラムの基本構造を示します。
基本的なJavaScriptプログラムの例
console.log("Hello, World!");
JavaScriptの基本構文
1. 変数とデータ型
JavaScriptでは、var
(古い)、let
(再代入可能)、const
(再代入不可)を使って変数を宣言します。
データ型の例
データ型 | 意味 | 例 |
---|---|---|
Number | 数値型 | let age = 25; |
String | 文字列型 | let name = "Taro"; |
Boolean | 真偽値型 | let isActive = true; |
Array | 配列型 | let colors = ["Red", "Blue", "Green"]; |
Object | オブジェクト型 | let person = { name: "Taro", age: 25 }; |
2. 条件分岐(if文)
if 文を使って条件によって処理を変更できます。
let score = 80;
if (score >= 90) {
console.log("評価: A");
} else if (score >= 70) {
console.log("評価: B");
} else {
console.log("評価: C");
}
3. 繰り返し処理(for, while ループ)
ループ処理を使用して、特定の処理を繰り返し実行できます。
for ループの例
for (let i = 0; i < 5; i++) {
console.log("i = " + i);
}
while ループの例
let i = 0;
while (i < 5) {
console.log("i = " + i);
i++;
}
4. 関数
関数を定義することで、コードの再利用が可能になります。
function add(a, b) {
return a + b;
}
console.log("3 + 4 =", add(3, 4));
5. クラスとオブジェクト
JavaScriptはオブジェクト指向プログラミング(OOP)をサポートしており、クラスとオブジェクトを利用できます。
class Person {
constructor(name, age) {
this.name = name;
this.age = age;
}
introduce() {
console.log(`私は ${this.name} です。年齢は ${this.age} 歳です。`);
}
}
const p1 = new Person("山田 太郎", 25);
p1.introduce();
JavaScriptの用途
JavaScriptは、以下のような分野で広く利用されています。
- Web開発(フロントエンド): HTML/CSS と組み合わせて動的なWebページを作成。
- Web開発(バックエンド): Node.js を利用してサーバーサイドの開発が可能。
- モバイルアプリ開発: React Native や Ionic でスマートフォンアプリを作成。
- ゲーム開発: Phaser.js や Three.js でブラウザゲームを開発。
- デスクトップアプリ開発: Electron を使ってクロスプラットフォームアプリを作成。
JavaScriptのメリット
- Web開発に必須: すべてのモダンブラウザでサポートされている。
- 簡単に学習できる: シンプルな構文で初心者にも向いている。
- 強力なエコシステム: npm による豊富なライブラリの活用が可能。
- バックエンド開発にも利用可能: Node.js によりフルスタック開発ができる。
- 非同期処理が得意: イベント駆動型のプログラムを簡単に作成できる。
JavaScriptのデメリット
- ブラウザ依存: 古いブラウザでは動作しない機能がある。
- 動的型付けの問題: 型エラーが実行時に発生しやすい。
- 非同期処理の複雑さ: コールバック地獄に陥る可能性がある。
まとめ
JavaScriptは、フロントエンドとバックエンドの両方で利用できる強力なプログラミング言語です。特にWeb開発において必須の技術であり、多くのライブラリやフレームワークを活用することで、効率的な開発が可能です。