LXTerminal(ターミナル)

目次
LXTerminalとは
LXTerminal(エルエックスターミナル)は、LXDE(Lightweight X11 Desktop Environment)向けに開発された軽量なターミナルエミュレータです。
シンプルながらも基本的な機能を備えており、リソース消費を抑えた高速な動作が特徴です。
LXTerminalの特徴
LXTerminalは、以下のような特徴を持つ端末エミュレータです。
- LXDEデスクトップに最適化: 軽量で高速な動作を実現。
- タブ機能: 1つのウィンドウで複数のシェルセッションを開ける。
- UTF-8およびUnicodeサポート: 多言語環境でも利用可能。
- 低メモリ消費: 省メモリ設計で、古いPCや低スペック環境でも快適に動作。
- デスクトップ環境に依存しない: LXDE以外の環境(XFCE、GNOME、KDEなど)でも利用可能。
- シンプルなUI: 設定が少なく、直感的に操作できる。
LXTerminalの基本的な操作
1. LXTerminalの起動
- 以下のいずれかの方法でLXTerminalを開くことができます。
lxterminal
Ctrl + Alt + T
(ショートカットキー)- 「アプリケーションメニュー」→「システム」→「LXTerminal」
2. タブの管理
Ctrl + Shift + T
: 新しいタブを開くCtrl + Shift + W
: 現在のタブを閉じるCtrl + Page Up
: 前のタブに移動Ctrl + Page Down
: 次のタブに移動
3. ウィンドウ管理
Ctrl + Shift + N
: 新しいウィンドウを開くCtrl + Shift + Q
: 現在のウィンドウを閉じる
4. テキストの操作
Ctrl + Shift + C
: コピーCtrl + Shift + V
: 貼り付けCtrl + L
: 画面をクリア
5. スクロール
Shift + Page Up
: 上にスクロールShift + Page Down
: 下にスクロール
6. 検索機能
Ctrl + Shift + F
: 端末内の検索
LXTerminalのインストール方法
Debian/Ubuntu系
$ sudo apt update
$ sudo apt install lxterminal
Fedora
$ sudo dnf install lxterminal
Arch Linux
$ sudo pacman -S lxterminal
Gentoo
$ sudo emerge --ask x11-terms/lxterminal
LXTerminalのカスタマイズ
LXTerminalは、見た目や動作を最小限の範囲でカスタマイズすることが可能です。
1. フォントの変更
- 「編集」→「設定」→「フォント」からカスタムフォントを選択可能。
2. 背景色の変更
- 「編集」→「設定」→「カスタム配色」を選択し、背景色や文字色を変更可能。
3. 透明度の設定
- 「編集」→「設定」→「背景透過」を有効化。
4. 起動時のコマンド設定
- 「編集」→「設定」→「プロファイル」→「コマンド」で、起動時に実行するコマンドを指定可能。
5. デフォルトのシェルを変更
- デフォルトのシェルを変更するには、以下のコマンドを実行:
chsh -s /bin/zsh
LXTerminalのメリット
- 軽量で高速: シンプルな設計で、リソース消費が少ない。
- LXDE環境に最適: LXDEデスクトップとシームレスに統合。
- タブ機能を搭載: 複数のシェルセッションを一つのウィンドウで管理可能。
- 設定が簡単: シンプルなUIで、初心者でも扱いやすい。
LXTerminalのデメリット
- 機能がシンプル: GNOME TerminalやKonsoleと比較すると、高度な機能(スプリットビュー、拡張機能など)が不足。
- カスタマイズ性が限定的: 他のターミナルと比べると、設定可能なオプションが少ない。
まとめ
LXTerminalは、軽量でシンプルなターミナルエミュレータで、特にLXDEデスクトップ環境に最適化されています。タブ管理やカスタマイズが可能で、リソースを最小限に抑えながらも快適な操作が可能です。低スペック環境やLXDEユーザーにとって理想的な選択肢です。